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『近代文学のなかの“関西弁”―語る関西/語られる関西―』

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著者/訳者名

日本近代文学会関西支部編

出版社 和泉書院
発行年月日 2008年12月01日
ISBNコード 9784757604919
定価 ¥1,210(税込)

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概要

2008年、花園大学で行われた日本近代文学会関西支部春季大会の成果を収める。
3人のパネリストによる報告、質疑応答と展望などを収載し、可能な限り、シンポジウムの内容を再現した。
「標準語」の土台となった地域とは異なる「関西」という言語文化圏は、近代文学において、どのように現前化されているのか。書きことばに準拠した文学は、表音・抑揚という問題とどう向き合っているのか。このような問題を“関西弁”を交差地点として、近代文学とことば、そして地域文化とのかかわりを新たにとらえなおす。
このようなアプローチはわたしたち自身のアイデンティティーまで呼び起こす。同時に日本の近代文学自体の出自にもかかわってくる。擬制的な「標準語」に対する文学のあり方や擬似共同体における言語の扱われ方、そこにかかわる文化的性差、また、メディアの介在や資本の動態など、さまざまな問題が交錯し、「関西」に限定されない広がりを含んでいた。

目次

企画のことば―“関西弁”で近代文学へ問いかける― 熊谷昭宏/島村健司/宮薗美佳
織田作之助の関西弁―『夫婦善哉』の〈地の文〉の成立と意味― 宮川康
 一 織田作之助をどう読むか
 二 考察対象作品
 三 織田の言語環境
 四 『夫婦善哉』の〈地の文〉の成立
 五 『夫婦善哉』の〈地の文〉の意味
“関西弁”からみる大岡昇平の文学 花崎育代
 一 はじめに
 二 「関西弁」とはなにか
 三 なぜ「大岡昇平」なのか
 四 大岡文学の関西弁
 五 おわりに
三島由紀夫『絹と明察』論 木谷真紀子
阪神間モダニズム再考 井上章一
企画を終えて―質疑応答の報告と展望― 熊谷昭宏/島村健司/宮薗美佳
あとがき 佐藤秀明

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