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職業を生きる精神

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著者/訳者名

杉村芳美/著

出版社 ミネルヴァ書房
発行年月日 2008年11月10日
ISBNコード 9784623052448
定価 ¥3,300(税込)

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概要

勤労精神、職業精神の復権
バブル崩壊、規制緩和、構造改革の20年…
日本人が棄て去ってきた使命感と公共性を問う

平成の二十年間、日本的経営の終焉と終身雇用の崩壊が声高に言われ、労働の形態と意識は多様化した。それまで良きものとされてきた勤労への敬意と信頼が失われる一方、市場主義の生む変化と格差は拡大した。「勤勉」日本はいかなる航跡を残し21世紀を進んで行くのか。本書では、阪神・淡路大震災から小泉構造改革まで、平成日本の職業精神を映す諸事象を取り上げて、日本人にとって働くとは何かを問い直す。

目次

はじめに
 I 勤労の精神
1 勤労意識は変わるのか
2 失われる勤労への敬意
3 大震災と日本的な働き方
4 阪神大震災とコミュニティ
5 「高失業社会」と職業意識
6 脱産業都市の消費と労働
7 「無償労働」論と家族の破壊
 II 雇用と企業
8 精神的報酬の生む活力
9 「自主廃業」の意味するところ
10 職業人自殺者の生きがい
11 雇用創出とベンチャー精神
12 個人の物語は可能か
13 セーフティネットに投げ込まれるもの
14 ワークシェアリングがシェアするもの
15 賃金の伸縮と社会の選択
 III 職業の教育
16 職業体験に教育力はあるか
17 「自己制限」と生の教育
18 言語力なきリテラシーの無力
19 公共精神のための教育課題
20 スポーツの教育性
21 職業意識の教育は可能か
22 「自分」意識はいかにして揚棄されるか
23 「個の確立」は公を創出するか
 IV 技術と文化
24 モノづくり国家に欠けているもの
25 「技術大国」日本の反省
26 輝きなき勤勉のミレニアム
27 「それ」(IT)は最強の力なのか
28 技術の戦略か生の戦略か
29 「金持ち父さん」にはならない国
30 成熟と未熟を分かつ文化
31 田園の品格をつくりだすもの
 V 職業の倫理
32 自己責任時代と無責任
33 職業的倫理と心の構え
34 職業選択の倫理性
35 専門職集団の惰性と自閉
36 説明責任より説得責任
37 ゆだん大敵 危機意識の管理
38 政府のものは政府に
39 消防士の殉職に思う
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