「Poser」は安価かつ手軽な3DCGソフトとして、多くのファンに親しまれ、ユーザ・コミュニティも活発に活動しています。最近は「YouTube」や「ニコニコ動画」などに、3DCGアニメーション作品を公開する人も増え、Poserが利用されています。
しかし、その解説書となると、対応バージョンが古かったり、初心者向けの入門書だったりで、レベルアップをはかりたいユーザが欲している情報とは少し隔たりがありました。
そこで、Poserコミュニティの有志が集まり、「ユーザのための本」を目指して執筆されたのがこの本です。

本書は、これまで語られる機会の少なかった情報を盛り込むことに主眼を置いているため、初心者の方が読むには、少し専門的な内容になりすぎたかもしれません。しかし、第1章の基礎知識から始まり、第2章の作例の解説、第3章以降ではリファレンスを中心とした各種機能の解説を、図版によって詳細に、分かりやすく説明し、実際にPoserでCG作品を作りたい人にとって、非常に有効なテクニカル解説書となっています。
本書に触れることで、Poserの魅力やツールとしての可能性をもっともっと知ってもらえればうれしいです！

なお、本書はPoser7（SR3）をベースに解説していますが、Poser5,6でも、一部機能を除き利用が可能です。

はじめに
著者紹介
PoserビジュアルINDEX
Contents

第1章　基礎知識篇
1-1　Poser とは
　・ソフトの概要
　・Poserでできること
　・開発の歴史とバージョンの進化
　・Poser7の新機能について
　・Poser7の動作環境
　・PoserPro、iPoserについて
　・Poserでの作品作りの流れ
　・3DCGの基本用語
　・日本語版と英語版について
　・Poserと著作権
1-2　Poser7のカスタマイズ
　・起動時のカスタマイズ
　・画面のカスタマイズ
　・ユーザ登録
　・コンテンツのインストール
1-3　Poser7のファイルと管理
　・フォルダ構成
　・Poser独自のファイル形式について
　・ファイルの管理
　・フォルダの管理
1-4　フィギュアの紹介
　・Poser標準フィギュア
　・CPフィギュア
　・DAZフィギュア
　・その他のフィギュア
1-5　関連サイトの紹介
　・代表的なPoserサイト
　・海外サイトへの登録について
　・海外サイトでの買い物について
　・初めての購入（クレジットカードおよびPayPal）

第2章　作例篇
2-1　基本操作
　・ライブラリの素材でシーンを作る
　・シーンをレンダリングする
2-2　静止画を作る
　・題材を決める
　・素材を集める
　・フィギュアのポーズ付け
　・背景、小道具の配置
　・カメラワーク
　・ライティング
　・レンダリング
　・ポストワーク
　・完成画像について
2-3　アニメーションムービーを作る
　・ムービー作成の流れ
　・(1)ストーリーの作成と計画
　・(2)シーン作成
　・(3)アニメーション作成
　・(4)テストムービーの作成と再調整
　・(5)最終画質の調整
　・(6)最終レンダリング
　・(7)ムービーの編集
　・(8)モーションライブラリへの保存
　・完成動画について

第3章　リファレンス／インターフェイス篇
3-1　メニュー
　・ファイルメニュー
　・編集メニュー
　・フィギュアメニュー
　・オブジェクトメニュー
　・表示メニュー
　・レンダリングメニュー
　・アニメーションメニュー
　・ウィンドウメニュー
　・スクリプトメニュー
　・ヘルプ
3-2　ウィンドウ・パレット
　・ドキュメントウィンドウ
　・パラメータ／特性
　・ライブラリ
　・階層の編集
　・アニメーション編集
　・アニメーショングラフ
　・歩行デザイン
　・トークデザイン
　・モーフエディタ
　・グループ編集
　・ジョイントエディタ
　・スケッチデザイナー
　・Pythonスクリプト
　・プロジェクトガイド

第4章　リファレンス／機能篇
4-1　ライト
　・ライトコントロール
　・ライトの種類
　・ライトの追加と削除
　・ライトの特性
　・ライトのパラメータ
　・シャドウマップとレイトレースシャドウ
　・ライティングについて
4-2　カメラ
　・カメラコントロール
　・Poserカメラの種類
　・カメラの追加と削除
　・カメラの特性
　・カメラのパラメータ
　・焦点距離と被写界深度
4-3　デフォーマ
　・マグネット
　・ウェーブ
　・ウィンドフィールド
4-4　レンダリングオプション
　・レンダリング設定
　・FireFlyレンダリング
　・Poser4レンダリング
　・スケッチレンダリング
　・プレビューレンダリング
　・ムービー設定

第5章　リファレンス／マテリアル篇
5-1　マテリアルリファレンス
　・マテリアルの概念
　・マテリアルルーム
　・ルートノード
　・ノード

第6章　リファレンス／ルーム篇
6-1　フェイスルーム
　・フェイスルームのインターフェイス
6-2　ヘアールーム
　・ヘアールームのインターフェイス
6-3　クロスルーム
　・クロスシミュレーションの構成
　・クロスシミュレーションの手順
　・クロスルームのインターフェイス
6-4　セットアップルーム
　・セットアップルームのインターフェイス
　・ボーンの操作
　・キャラクターファイルの適用
　・フィギュア化
6-5　コンテンツルーム
　・コンテンツルームのインターフェイス

Column
　・Poser単位について
　・フルボディモーフ
　・IKの利用
　・モーフターゲットについて
　・解像度について
　・スムースシェーディングとスムースポリゴン
　・オリジナルのVisemeマップファイルの作成
　・影響範囲について
　・回転順序について
　・色の計算について
　・マイナスライト
　・ライトカメラの利用
　・ノードの接続例
　・背景ルートノードの利用
　・Z-Depthマップの取得
　・トゥーンの表現
　・ライトのAOとAOノード
　・テクスチャフィルタリングについて
　・衝突判定について
　・シミュレーション結果の書き出しについて