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書籍・雑誌

現代社会理論の変貌

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著者/訳者名

日暮雅夫、尾場瀬一郎

出版社 ミネルヴァ書房
発行年月日 2016年01月21日
ISBNコード 9784623075041
定価 ¥6,050(税込)
※この価格は予価の為、発売時に変更している場合がありますのであらかじめご了承ください。

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概要

混迷する社会問題に諸領域から回答する試み。

目次

序 章 現代社会理論と公共圏
 1 公共圏の問題設定
 2 本書の構成

第1章 ホネット『自由の権利』における「社会的自由」の境位
    ――歴史における社会闘争の意義
 1 『自由の権利』における「規範的再構成」の方法と社会闘争の意味
 2 3つの自由モデルと「規範的再構成」
 3 社会的自由の3つの領域
 4 ホネット社会的自由論への評価
 5 ホネット社会的自由論の今後の展開可能性

第2章 政治的ヘゲモニーから知的・道徳的ヘゲモニーへ
    ――グラムシ『獄中ノート』におけるヘゲモニー論の諸相
 1 ヘゲモニー論へのプレリュード――政治的指導の契機と文化的指導の契機
 2 『獄中ノート』におけるヘゲモニー論の変容
   ――Q1§44A草稿への加筆修正問題をめぐって
 3 ヘゲモニー論の理論的意義・実践的意義
   ――有機的ヘゲモニーと自発的・能動的同意

第3章 「労働すること」と「仕事すること」
    ――「世界疎外」の時代に抗して
 1 「労働」と「仕事」の定義
 2 「労働」と「仕事」の曖昧化
 3 近代における「労働」観の反転と「世界疎外」の進行…
 4 「社会的なもの」の膨張と「増殖的な労働」
 5 「世界」の再構築にむけて
 6 労働・仕事・活動のバランスを取り戻すために

第4章 ディシプリンとしての経済学と制度アプローチの学際的可能性
    ――レギュラシオン学派の言説から
 1 学際的視点から見たその核心
 2 行為とその活動諸空間
 3 レギュラシオン学派をめぐる日本での受容と展開
 4 学際的対話とその方向性,将来性をめぐって

第5章 空間,文化,運動
    ――カルチュラル・スタディーズと空間の社会理論のために
 1 カルチュラル・スタディーズから空間の社会理論へ
 2 空間の社会理論
 3 都市と空間における文化,実践,運動
 4 カルチュラル・スタディーズと空間の社会理論のために

第6章 スポーツを「闘争のアリーナ」として読み解く
    ――エリアス・ブルデュー・ハーグリーヴズのスポーツ研究を導きに
 1 動き始めたオリンピック協力体制の構築
 2 エリアスと「スポーツ」――「興奮の探求」としてのスポーツ
 3 ブルデューと「スポーツ」――スポーツ界の成立とその「政治」への関心
 4 ハーグリーヴズと「スポーツ」――スポーツ実践の「主体」の捉え直し
 5 新たなスポーツを求めて――飽くなき「興奮の探求」

第7章 ポスト・セキュラー論で読む宗教判例
    ――ハーバーマスとテイラーの議論から――
 1 ハーバーマスとテイラー
 2 小泉首相の靖国神社参拝
 3 テイラー3原則の難点
 4 靖国神社国家護持運動における「翻訳」
 5 限界と可能性

第8章 アメリカ批判理論の最前線
    ――ナンシー・フレイザーへのインタヴュー
 1 アクティヴィストとしての出発点
 2 資本主義の総体的把握――マルクス読解
 3 ポスト・ウェストファリア的正義のフレーム――「代表」
 4 トランスナショナルな公共圏

あとがき
事項・人名索引

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