判例理論を正しく理解することは，労働法学習の大きな目標である。本書では労働法の基本事項を解説しながら必要な箇所で判例の事実と判旨を引用して，労働法の基礎知識と判例を一体的に理解できるよう工夫した。初学者から法科大学院生まで広く対応。

第１編　基本構造
　第１章　労働法の課題と役割
　第２章　労働法上の当事者
【主な判例】高知放送事件　等
第２編　労働契約
　第３章　雇用へのアクセス
　第４章　労働契約の締結
　第５章　多様な労働契約
　第６章　労働契約上の権利・義務
　第７章　労働契約と就業規則
　第８章　労働者の自由と人権
　第９章　懲　戒
　第10章　人事異動・配転・出向
　第11章　労働契約の変更
　第12章　労働契約の維持
　第13章　解　雇
　第14章　退職とその法律関係
【主な判例】三菱樹脂事件，川崎市水道局事件，ネスレ日本事件，全日本空輸事件　等
第３編　労働条件
　第15章　雇用平等
　第16章　賃　金
　第17章　労働時間
　第18章　休憩・休日と年次有給休暇
　第19章　女性・年少者
　第20章　労働安全衛生と労災補償
【主な判例】三菱重工業長崎造船所事件，時事通信社事件，国・羽曳野労基署長（通勤災害）事件　等
第４編　労使関係
　第21章　労働組合
　第22章　団体交渉・労働協約
　第23章　団体行動
　第24章　不当労働行為
【主な判例】エッソ石油事件，日産自動車事件　等