世界の食糧需給動向やそれに直接間接に関わる経済発展の諸相を論じ、現代の食料危機解決を模索するうえでも基本的なキーポイントを提供している。

はしがき　山田　三郎
第1部　地域レベルの課題と展望
第1章　アジア農業の多稴性の解明に向けて
　　　　-2冊の植民地米穀経済論再読-
第2章　農業成長の多稴性と食糧需給の国際比較
第3章　東アジアフードシステムの新局面
第4章　東南アジア諸国における食糧需給と食糧安全保障
第5章　中国の食糧需給-米を中心にして-
第6章　インドネシアの開発政策と投資分析
第7章　タイの経済発展と成長パターンに関する-考察
　　　　-1960年代以降アジア通貨危機までの展開を中心に-
第8章　タイにおける稲作技術の変化と農村変容
　　　　-ナコンナヨ県バンナ群のケース-
第9章　カンボジアにおける灌漑
　　　　インフラの問題点と改善の方向
第10章　最貧困国における食糧自給の課題と農業開発の方向性
　　　　-シエラレオネ国のコメを事例として-
第11章　内発的発展の担い手として
　　　　ローカルNGOの可能性と限界
　　　　-ポスト構造調整期におけるメキシコ・オアハカ州の事　　　　例から-
あとがき