健康教室のイロハを伝授！教室の計画から指導，継続支援まで，よくある失敗・落とし穴を分析し，参加者に行動変容を促す効果的な運営・指導のスキルやコツを紹介！実際に使える教材例やアンケート例も掲載！！

第１章　はじめる前に
１）　健康教育の実践
２）　健康教室の開き方
３）　メタボ健診・保健指導
第２章　健康教室の準備
01 自分の所属する地域や病院の医学的なデータをあまり眺めたことがない
02 教室に対するスタッフの意思がばらばらだ
03 教室に目標や目的に関するメッセージがない
04 講師が「ミスターＸ（未定）」!?
05 教室の効果は二の次だ
06 企画するとき，「わが自治体や施設は財政難でできません」が口ぐせだ
07 住民や受診者の意向よりも，自らの思い込みを優先した教室を企画してしまう
08 糖尿病教室，高脂血症教室，高血圧教室の参加者がいつも同じだ
09 毎回来ているのに効果がない
10 参加者に講師よりも運動している運動好きの人が多い
11 減量教室に「体重を増やしたい」と言ってはばからない人がいる
12 教室の事後評価は後回しだ
13 評価なんて簡単だと言って，単純なアンケートをとっている
14 ネーミングにこりすぎて何の教室かわからない
15 企画が単年度・１回きりの発想だ
16 教室に外来有名講師を呼ぶことが目標だ
17 おまかせする割にクレームを言う
まとめ
第３章「現場に臨んで」その１　～講師を選ぶときや自分が講師になったとして～
18 教室開始の雰囲気が妙に固い
19 アイスブレークと見せかけて知識テストだった
20 講師が知識を講義してしまう
21 あれもこれも内容に盛り込み過ぎだ
22 参加者がとうとう一言もしゃべらずに終わった
23 説明がスライドで淡々とそして，えんえんと続く
24 講師が簡単なことを難しく言う
25 講師が概論だけしゃべって，詳細はパンフレットを見てくださいと言う
26 教室に気づきがない
27 話や題材にインパクトがまるでない
28 内容がとにかく楽しくない
29 参加者の行動目標づくりの時間をとらない
30 教室の内容が根拠に基づかない
31 講師がマスメディアからの情報を採り入れ，流行を信じてやまない
32 良いことを言っていると思うが，正直「しない」とみんな思っている
33 マイナスイメージの言葉が多い
34 講師が，必ず「できないかもしれないですけど」と前置きしてからしゃべる
35 脅しを多用する
36 グループワークに際しての講師の問いかけが変だ
37 検査結果の改善をやたらに強調する
38 講師がウオーキングしないのに，さもしているかのようにウオーキング指導をしている
39 講師が教育内容を実践できないで，指導に極度に自信がない
40 講師は楽しそうだが，話す内容が毎年変わらない
41 参加者が講師のネタを知っている
42 前泊で乗り込んで，次の日の教室では二日酔いでお酒くさい
43 講師の思い込みが極度に激しい
44 講師の指導が妙に学会調だ
45 講師が常に前に立っている
46 講師が緊張のあまり，実力を出し切れない
47 講師が，自分の考えと違うと「あの講師はだめだね」と言う
48 必要以上にめったやたらに参加者をほめる
49 講師が○×クイズのみで，はじめから終わりまで押し通す
まとめ
第４章「現場に臨んで」その２　～教室の流れや場づくりのために～
50 教室開始時の前置きがやたらに長い
51 参加者と講師の距離があまりに近くて，講師のつばや汗が飛んでくる
52 大声を出さないと後ろまで聞こえないくらい会場が広い
53 会場が喫煙できる
54 休憩もなく，挙句に時間超過で終わる
55 講師陣を外注で丸投げし，教室で何が行われているかも知らない
56 コメディカル間の連携がない
57 誰でも彼でも，なんでもかんでもエアロビだ
58 実施メニューの１回１回が１カ月以上空く
59 教室終了後の継続・自立まで考えていない
60 スタッフが地域資源の活用を促そうと考えていない
おまけ 教室よりも反省会という名の飲み会の企画に力が入っている
まとめ
結びにかえて…
付　録
実際に使用しているアンケート例
１．教室に対するスタッフの自己評価
２．参加者からの教室に対する評価