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平和憲法の確保と新生

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著者/訳者名

深瀬忠一・上田勝美・稲 正樹・水島朝穂編著

出版社 北海道出版会
発行年月日 2008年12月25日
ISBNコード 9784832967014
定価 ¥3,960(税込)

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概要

人権の尊重なくして平和はなく,平和に生きることなくして人権の尊重もありえません。日本国憲法は,国家による平和保障と国家に対する人権保障の一体不可分性を,前文と9条で規定しています。日本国憲法の前文と9条は,「全世界の国民が,ひとしく恐怖と欠乏から免かれ,平和のうちに生存する権利を有することを確認」して,戦争と軍備を放棄し,撤廃しています。人類が絶滅することなく,生き残って発展せよという核・地球時代の最も根源的な至上命題を宣言し,政府の基本政策と法的歯止めとして平和的生存権を確保・尊重することを,国民が監視し,是正・支持しつつ実現する権利と責務があることを明らかにしています。私たちは,50年以上かけて学び考え,批判し創造してきた立憲民主平和主義の理念を,国家百年の大計として培っていきたいと思います。本書は,とくに21世紀に生きる若い世代に対するメッセージとして,平和憲法の確保と新生を願っている憲法研究者と国際法研究者の論文を集成したものです。思想・信条やさまざまの見解を超えて,日本の現実を平和憲法に少しでも近づけていくことを考えている,すべての市民・教員・研究者・学生のみなさんが,実際に本書を手にとって読んでくださることを心より願っています。

目次

 はしがき               
第1部 平和的生存権の深化と展開
 第1章 世界平和と人類の生命権確立
 第2章 平和的生存権と「人間の安全保障」
 第3章 平和憲法の国際協調主義-改憲論への根本的批判のために
 第4章 「平和のうちに生存する権利」と国際人権保障
第2部 恒久世界平和の理念
 第5章 協慟的人間の安全保障-社会的責任の時代と国連の再生
 第6章 世界平和システムの目標としての「戦争非合法化」
 第7章 「武力の支配」に代わる「法の支配」
第3部 東北アジアの信頼醸成機構の構想
 第8章 東北アジア非核地帯条約締結の課題
 第9章 台湾海峡をはさむ法律戦-中国「反分裂国家法」の定位をめぐって
 第10章 日本の植民地支配下の抵抗の奇跡
 -信頼醸成のためには相手の苦悩を知る必要がある
 第11章 アジアにおける人権メカニズムの試み
第4部 核廃絶・軍縮の国際協調
 第12章 核兵器の廃絶と通常兵器の軍縮
 第13章 「永世中立」構想による安全保障政策
 第14章 平和製作への視座転換-自衛隊の平和憲法的「解編」に向けて
 第15章 日本国憲法第九条をアメリカ憲法に
 -オーバビー博士のアメリカ憲法修正運動と日本の「第九条の会」運動
 第16章 グローバルな立憲主義の現段階
 -NGOのプロジェクト“GPPAC”を契機とする若干の考察
 終章 ポスト経済大国の理念としての立憲民主平和主義-まとめに代えて 

*は編者 
*上田勝美(龍谷大学名誉教授)
浦部法穂(名古屋大学教授)
小林武(愛知大学教授)
建石真公子(法政大学教授)
功刀達郎(国連大学客員教授)
川上暁弘(広島市立大学講師)
藤田久一(関西大学名誉教授)
山内敏弘(龍谷大学教授)
鈴木賢(北海道大学教授)
笹川紀勝(明治大学教授)
*稲正樹(国際基督教大学教授)
黒澤満(大阪女学院大学教授)
澤野義一(大阪経済法科大学教授)
*水島朝穂(早稲田大学教授)
太田一男(酪農学園大学名誉教授)
君島東彦(立命館大学教授)
*深瀬忠一(北海道大学名誉教授)

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