米軍がエルベ川に迫り、ソビエト赤軍がオーデル川に達した絶望的な戦局を迎えた1945年4月（ドイツ敗戦の一ヶ月前）、日本の「カミカゼ」に刺激され「特別攻撃隊」が結成された。180人もの若者が米軍爆撃機に“自己犠牲攻撃〟を試み、戦死していった。建前では『激突の瞬間に落下傘で脱出せよ』とあったが、集められたのは実戦経験のない若者たちばかり。隊員爆撃機に突入していった。作戦を命じた司令官ハヨ･ヘルマン（現在95歳）従った隊員たちウォルフガング・ベーム（現在85歳）エーリッヒ・クロイル（現在89歳）等、生存者たちの肉声で綴る衝撃のノンフィクッション歴史の空白を埋める大反響の話題作！

まえがき
第一章　エルベの空へ
第二章　カミカゼの衝撃
第三章　ハヨ･ヘルマン
第四章　ヒトラーのためらい
第五章　特別講習
第六章　超空の要塞
第七章　出撃
第八章　突入
第九章　オーデル川
第十章　沈黙
あとがき